会社分割

nagasawa-egao0005.png 会社分割とは、企業がある程度の規模になった上で、保有する事業部門等を一つのくくりとして分離・独立をさせる手法のことをさします。部門を子会社化する分社化と違い、会社分割は会社の資産や負債を2つ以上に分けるため、資本関係も無くなります。会社分割には新会社を設立する新設分割と、他の企業に吸収させる吸収分割があります。日本ではまだあまり浸透していない手法ですが、欧米では事業を再構築するために使われる一般的な手法となっています。

会社分割を活用した事業の再建・再生  

会社分割は合併などと同じ企業再編の手法の中の一つであり、中小企業が事業を再生するのに有効な手法となる場合もあります。ではどのようにやるのか説明をさせて頂きます。会社分割の一種である新設分割を使用し、現在の事業と必要な資産(経験や従業員、スタッフ等)を子会社へ移行します。負債は既存の会社に残すため、新会社は健全な優良企業となります。債権者がもっとも重視する点は「債権回収可能性が減少しないかどうか」です。清算する場合よりも会社分割をした場合の債権回収額が減少していなければ何か指摘されることはあまりありません。

既存の会社は清算や売却し、事業を再建させるための計画を再度構築し、実行することで事業の再建・再生を図ります。会社分割は、既存の会社の一部を現物出資して会社を設立するのと同様の効果を得る事ができます。


 

会社分割のメリット

(1)会社を倒産させるわけではないため、企業ブランドを維持し、雇用を守ることが可能となります。事業基盤を毀損することが無いことは最大のメリットだといえます。
(2)現物出資と同様の効果を得ることができるにも拘らず、現物出資の時のような検査役の選任と調査等を必要としないため、円滑かつ低コストで実施することができます。
(3)会社分割の手法では、一旦別会社に事業を移行し事業継続の見込みが立つまでの期間を短期間で済ませることが可能であり、手法を実行するまでの期間も他の方法に比べて比較的早いといえます。

 

会社分割のデメリット

(1)負の資産が残ってしまった既存の会社の売却先を見つけることが中小企業のように企業規模が小さい場合は困難であること。
(2)ある程度の企業規模がある場合、不採算部門として分割した会社の事業の再建をすることが困難な場合が多いこと。

会社分割は早くて安いという大きなメリットがある反面、専門的な知識と経験が必要となります。まずは弁護士に相談し、事業の再建計画を策定することをお勧め致します。



 

再生・倒産の関連ページはこちら

法律相談受付中

どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

093-562-3131(受付時間 平日9:00~17:00)

時間外・土日祝日対応いたします(完全予約制)

弁護士紹介はこちら